改めてコンピュータ科学の基礎を学ぼうと思い、「プログラミングの基礎」という本を読んでいる。
本の中のプログラムはOCamlで記述されているため、手元のLinuxで実行環境を作ってみた。
インストール
公式サイトからソースをダウンロードし、コンパイルする。
※下記のコマンドはrootで実行。
cd /usr/local/src/
wget http://caml.inria.fr/pub/distrib/ocaml-4.06/ocaml-4.06.0.tar.gz
tar zxvf ocaml-4.06.0.tar.gz
cd ocaml-4.06.0
./configure
make world.opt
make install
起動
端末上で下記のコマンドを実行すると、対話画面が表示される。
$ ocaml
OCaml version 4.06.0
#
コンソールを終了するためには Ctrl – d をクリックする。
簡単な操作
変数定義
# let pi = 3.1415 ;;
val pi : float = 3.1415
関数定義
letに続いて関数名。必要な場合は引数を記述する。
# let add x y = x + y ;;
val add : int -> int -> int = <fun>
# add 3 2 ;;
- : int = 5
外部ファイルの取り込み
ocamlコンソール立ち上げ前に関数など処理内容を記述したファイルを作成し、コンソール上で読み込むことが出来る。
ファイルの拡張子は.mlとし、読み込む時には # use を使用する。
下記が処理内容を記述したファイル(テストデータも記載してます。)
(* コメント。変数定義 *)
let x = 10
(* 関数処理 *)
let add y = x + y
(* テスト *)
let test1 = add 5 = 15
let test2 = add 10 = 30 (* false *)
コンソール上では# use を使用する。
# #use "hoge.ml" ;;
val x : int = 10
val add : int -> int = <fun>
val test1 : bool = true
val test2 : bool = false
条件式
# if true then 1 else 2 ;;
- : int = 1
# if false then 1 else 2 ;;
- : int = 2